ベルセルク 2巻 感想
▪️内容まとめ
ガッツとエルフがたどり着いた街は、伯爵が「邪教徒狩り」と称して領民を処刑するような場所だった。
処刑の瞬間を目撃したガッツは気を悪くしたのか、伯爵に攻撃する。
兵隊達に追われ、追い込まれたところでとある老人の呼ぶ声が聞こえた。
その老人、ガルバスは伯爵に恨みがあり、ガッツに復讐依頼をする。
ガッツは彼が所有するベヘリットという"ゴッド・ハンドを呼び出す鍵"をもらうことを条件に、依頼を受けるが──────
▪️感想
気に食わないと手を出しちゃう系男子のガッツは今回も自分からややこしい事に巻き込まれ、ピリピリしてました。
復讐依頼をした老人のガルバスは、伯爵から逃げようとしたところを捕まえられ、妻と子供を目の前で殺されて食べられてしまいます。そして自身も両足切断や皮膚を剥がされたり、壮絶な拷問を受けました。
ガルバスは悲惨な姿になってしまいましたが、そのことに対する怒りよりも、妻と子を助けられなかった無力感が強いように感じます。怖くて、でも何も出来なくて、悔しくて。そんな時にガッツが来てくれたんですもの、嬉しくてたまりませんよね。
しかしガッツとガルバスには温度差があります。
ガルバスにとってガッツは救世主であり、味方。
しかしガッツにとってガルバスは、こちらが欲しい物を持っているだけの、剣も握れない老人。
ガッツはガルバスに冷たく接しますが、それは「嫌いだから」というより、「守れないから情を持ちたくない」という気持ちなのでしょうか?
だとすると、やっぱりガッツ、怖がりですね。
優しい人の臆病さが攻撃性に変わるのって、こういうことなんだなぁと…。
彼たぶん、令和の時代に生まれてたらうつ病になってそうです。そしてそれに気が付かないまま過労死するタイプです。
ガッツの内側の奥底にある優しさと弱さに気がついているからパックはほっとけないんですよね。
そしてそれを分かっているからガッツの暴言を叱るのです。言っちゃいけないことだって分かるでしょ!って。
お母さんですねー完璧に母親代わりですよ、パック。
2人ともかわいいなぁ
1巻感想の時に母親の気持ちで見るとか言ったけど、娘と孫をみてるおばーちゃんの立ち位置で暖かく見守りたいと思います!
▪️印象に残ったセリフ
・大きすぎる野心の代償は破滅さ
・これは俺の戦いだ!!血と肉を持ったこのオレのな!
・ねぇパック あなた飛べるんでしょ…?それって…どんな感じ…?
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