ガッツの過去編に入りましたね
ガッツの祖母的ポジションで漫画を見てるから本当に辛いですね精神的に。
ガッツは母親の骸の下、血溜まりの中でへその緒がついたまま泣いていました。
生まれた瞬間に天涯孤独です。
そこをたまたま通りがかった傭兵達に拾われます。傭兵の彼女が流産したばかりというのもあり、シスという女性に抱きしめられます。
シスは強い愛情でガッツを抱きしめます。
戦場で苦しい思いをしても、どんなにひもじくても、赤ん坊を愛することができるって、女性の本能は素晴らしいですね。
しかしシスは感染病にかかって死んでしまいます。ガッツが物心つく前の話です。
これでもう、ガッツを愛してくれる人はいなくなりました。
シスの彼氏であるガンビーノは、ガッツに冷たく当たります。暴力も振るうし、暴言も吐きます。
ある日ガンビーノはガッツに、お前も戦場に出て稼げと言います。子供用の剣はないから、大人用のものを使えと吐き捨てて、身長ほどの剣を渡します。ガッツは一生懸命剣を振ります。それしか生きる方法が無いから。まだ子供です。
そこからのガッツの人生はひどいものです。
ガンビーノに銀貨3枚で売られ、仲間の1人にレイプされたり、ガンビーノに邪魔だから死ねと殺されそうになったり、防御しようとしたら逆に刺しちゃったり。それを目撃した仲間たちがガッツを敵だと判断し、追いかけられ、矢でうたれ、犬に襲われ、また別の傭兵に助けられ…。
良い記憶など、ひとつもありません。
そんな時にガッツは1人の男と出会います。
それが、グリフィスです。
はじめて言われるのです。
「おまえがほしい」
「オレはお前が気に入った」
生まれてはじめて、自分を肯定してくれる人に出会えたのです。
この時のガッツの表情は、喜びよりも、驚きと疑惑でいっぱいのようです。
なぜ…?と。
今まで、労働力か肉体しか必要とされなかったのに、なぜこの男はー?と。
友情のはじまりに涙が出ます。
しかし3巻では、グリフィスは敵のようでした。
一体ここから、どうなっていくのか…
ハッピーエンドでは無いことは分かっていますが、願わくば、一時でもガッツの笑顔を…。
印象に残ったセリフ
「わざわざ自分の身を死の危険にさらして 逆にそこから命を拾おうとあがいている…そんなふうに感じたよ」
「よく喋る野郎だな…教えてやる 戦じゃ口はこうやって使うんだ」